中国居住者のみが享受できる中国の便利サービス5選

2021年5月19日水曜日

03中国での生活

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 観光客ぴえん&ぱおん

中国居住者のみが享受できる中国の便利サービス5選 

~観光客には手厳しい中国の便利サービス~

2019年の9月から中国の大学で日本語教師をしているきいろいぴよです。
例のアレの関係で2020年はほぼほぼ日本にいましたが、
12月になんとか中国の勤務地に戻ってくることができました。
今回は中国での生活で便利だと感じた5つの便利サービスについてお話したいと思います。


中国居住者のみが享受できる中国の便利サービス5選


1.電子決済の普及率の高さとその利便性。

中国は電子決済大国だと言われるほどに電子決済サービスが普及しています。
本当にどこででも電子決済ができます。
地元の市場はもちろん、大学の入り口前にいる焼き芋売りのリアカー店でも電子決済が使えます。
アリペイ(Alipay)とウィチャットペイ(WeChat Pay)という電子決済サービスが2大モバイル決済サービスです。
私はアリペイだけを利用しているのですが、今のところ使えなかったことがありません。
どこのお店でもアリペイもウィチャットペイも使えるんです。
日本だと○○ペイはA店では使えるけどB店では使えないということが普通にありますが、中国ではそれがありません。
アリペイが使えなかったら現金が使えないのと同じかそれ以上の衝撃です。
「アリペイは使えますか?」なんていう質問はまずすることはないですが、「現金は使えますか?」はひょっとしたら使うかもしれないフレーズです。
電子決済はお金の受け渡しの手間がありませんし、偽札チェックの過程もありませんから大変便利なのですが、観光客として中国に来た人は残念なことにアリペイもウィチャットペイも原則使えません。
どちらのサービスも中国の銀行口座と紐づけないと使えないからです。
中国の住所を持たない観光客は中国の銀行口座を開設することができませんから、アリペイもウィチャットペイも使うことができず、現金もしくはクレジットカード(銀聯カード以外は扱っていないお店が多い)での支払いとなり大変な不便を強いられます。

2.中国のオンラインモールのタオバオ(淘宝)と配送サービスのレベル。

中国にも日本のアマゾンや楽天のようなオンラインモールがあります。
家に居ながらにして中国全国津々浦々のお店から商品を買うことができます。
私はタオバオ(淘宝)を使っています。
電化製品や服・食品・文房具などあらゆる物をタオバオで買っています。
タオバオで買った方が商品の選択肢も広がるし、値段も安く、運搬の手間も省けます。
購入した商品の追跡ができるのですが、その追跡情報が日本のそれより詳細でわかりやすいです。
①注文を賜りました。
②商品を出荷しました。
③トラックで運搬中です。
(地図アプリにトラックのアイコンが出て、運転手の電話番号が表示される)
④配達中です。
(最寄り集荷地点に来て配達中に変わったらアイコンがバイク便に変わる。運転手の電話番号が表示される)
等の情報が随時更新されます。
※トラックやバイク便のアイコンは結構な頻度で更新されて現在地が把握できます。

画像1

そして何より便利なのが「宅配ロッカー」の存在です。
私の住んでいる居住区には宅配ロッカーが2か所設置されていて、届けられた荷物はだいたいその宅配ロッカーに入れられます。
業者からメールで受け取った暗証番号を入力して荷物を受け取るのですが、24時間以内に受け取れば料金はかかりません。
配達時に家にいる必要がなく、再配達の依頼や、配達員が来るのを今か今かと待つ必要もありません。
そんな便利な中国のオンラインモールと配送サービスですが、観光客として中国に来た人が利用するにはかなりハードルが高いと思われます。
配達されるまでの日数が不明ですし、中国の携帯電話番号を持っていないと暗証番号を受け取れないかもしれません。
支払い方法でクレジットカードを登録できるかもしれませんが、対応している店舗がどれくらいあるのかはわかりません。
解決しなければならない問題がありすぎて、普通に実店舗に買いに行った方が便利です。

3.タクシー配車サービスのデイデイ(滴滴)の安全&安心感。

中国でタクシーを利用するときはデイデイ(滴滴)という配車アプリを使います。
アプリを立ち上げると地図上に現在地が表示され、周りにタクシーアイコンがうろうろしています。
目的地を入力する場所があるので入力すると利用可能なタクシーの値段の目安と配車までの時間が表示されます。
希望のタクシーをポチっとするとあら簡単、配車予約の完了です。
ポチっとした段階で配車されるタクシーの色とナンバー・運転手の電話番号が表示されます。
それらを頼りに自分のタクシーを見つけましょう。
配車されたタクシーの現在地がアプリ上の地図に表示されますし、こちらの位置情報もおそらくタクシーの運転手にバレバレですから、だいたいスムーズに出会うことができます。
出会えないときは電話がかかってきますが、こちらが中国語が話せないとわかるとあきらめて電話を切ってなんとかしてくれます。
出会ってタクシーに乗り込めば会話は必要ありません。
目的地はもう伝わっていますから、運転手はナビにしたがって目的地に向かってくれます。
海外でよく行われる値段交渉とかありませんし、走行記録はおそらくデイデイ(滴滴)に管理されているでしょうから、遠回りされる心配も、人気のないところに連れていかれる心配もありません。
目的地に着いたらあいさつでもして車を降りましょう。
支払いはデイデイ(滴滴)に紐づけられている決済方法で自動で行われます。
多くの場合最初の提示額と大差ない金額が即時決済されます。
こんなに便利で安心&安全なタクシー配車サービスのデイデイ(滴滴)ですが、観光客として中国に来た人は残念なことに原則利用できません。
観光客は多くの場合、有効な決済手段も中国の携帯電話番号も持っていないからです。
観光客は自力でタクシーをひろうことになるのですが、おそらく今の中国で流しのタクシーを捕まえるのは相当難しいです。
電子決済が使えない、言葉も通じない観光客は面倒な客でしかありませんから。
そこをあえて狙ってくるタクシーなんて、私は危険しか感じません。
かくして、観光客が中国でタクシーを利用する場合は、不便&危険を承知で利用するしかなくなります。
諸外国と比べて相当不便な観光となるでしょう。

4.中国の出前&宅配サービスの実情。

中国にも日本のウーバーイーツのような出前&宅配サービスがあります。
どのように管理されているのかは謎ですが、飲食店の従業員とは別の外部配達員が飲食店に注文された商品を取りに行き、注文者の自宅に宅配してくれます。
多くの飲食店がこのような出前&宅配サービスを取り扱っており、ほとんどの場合その手数料は無料もしくは安価(数元・100円程度)となっています。
私の家の周りには多くの飲食店がありますので、スマホで注文すると30分ぐらいで商品が届きます。
配達員の現在値は地図アプリで随時確認できます。
容器は全て使い捨てなので衛生的です。
スマホで見るメニューにはほぼ全てに写真が掲載されており、値段も明確に表示されているので、店舗で注文する時より自分の食べたい物を現地価格で確実に注文することができます。
サービス価格になっている料理や、いくら以上でいくら割引といった情報も把握できるので、お得にゆっくり落ち着いて注文できます。
店舗だと英語メニュを渡され外国人価格を請求されたり、なんだかよくわからないサービス料や場所代を請求されたりする可能性がありますが、出前&宅配だとその心配はまったくありません。
支払いは電子決済で行われるため、配達員とお金の受け渡しをする必要もないので、おつりが出ないように小銭を準備したり、配達員から謎のチップを要求されることもありません。
配達員が家のドアをノックしたら無言で商品を受け取り取引完了です。
果物屋さんでカットフルーツを注文すると、冷えたカットフルーツが自宅に届けられて、数百円でかなり優雅な気分を味わうことができるのでお勧めです。
このように便利でお得な中国の出前&宅配サービスですが、観光客が利用するのは難しいと思います。
現金での支払いが想定されていないサービスなので、アリペイなりウィチャットなりの電子決済サービスを利用する必要があるからです。
そしてそれは前述のとおり観光客として中国に来た人は原則利用できません。
電子決済のできる友人に注文してもらう必要があります。
かくして観光客は実際に店舗に赴き、メニューの中で写真が掲載されているものの中から料理を選ぶか、文字のみのメニューからギャンブル注文することになります。
それはそれで楽しいですが、便利ではありません。

5.ネットスーパーの普及と使い勝手の良さ。

中国ではネットスーパーも普及しています。
出前&宅配サービスを利用するのと同じような感覚で、ネットスーパーを利用できます。
飲料などの重たいものや、トイレットペーパーなどのかさばるものを買う時にネットスーパーを利用すれば、お出かけ先での機動力を確保できます。
「2」のオンラインモールでの買い物とは違って、購入した商品は数時間後には自宅に届けられます。
中国では野菜や果物は量り売りで売られており、自分が買った物が実際いくらなのかは重さを計測してもらわないとわかりません。
(ポップに500gいくら等書かれていますが、きのこ類とか重さと量の関係がよくわかりません。)
そして、一度はかってもらって袋に値札を貼られた商品は、私はいくらであっても購入せざるを得ません。
その点、ネットスーパーだと値段も重さも数字で確認できますから安心です。
肉類などは使い勝手の良い量で購入すれば、買ったものをそのまま冷凍庫で保存できて便利です。
配送費を取るスーパーもありますが、高くても100円くらいです。
実際にスーパーで買い物するとレジ袋は有料ですが、ネットスーパーだと無料でレジ袋に入れてくれます。
冷凍食品を購入した場合は、丁寧に保冷バックに入れて持ってきてくれたりしますが特に別料金は取られません。
実店舗に買いに行くのがバカらしくなるくらい優遇されています。

そんな便利な中国のネットスーパーですが・・・
もうおわかりですよね??
はい、電子決済が使えない観光客のみなさんは利用できません。

6.まとめ

中国という国は日本より優れた大変便利なサービスがたくさんあるのですが、観光客はなかなかその恩恵にあずかれません。
電子決済が普及しすぎて電子決済を使えない人々には大変不便な社会となっております。
観光客マジぴえん&ぱおんです。
観光で中国を訪れる際は、中国の決済サービスを利用できる人と一緒に行動することをお勧めします。
そうすればきっと、今までにない快適な旅を実現することができるでしょう。


ここまで読んで下さった皆様、本当にありがとうございます。
この記事が中国を観光で訪れる方々の参考になれば幸いです。
それではまたの機会に

きいろいぴよ



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はじめまして きいろいぴよです。 2019年9月より中国の常州という地方都市の大学で日本語教師をしています。 今まで働いてきた国は タイ(青年海外協力隊・日本語教育・ムクダハーン県)・マレーシア(日本語学校・クアラルンプール)・キリバス(青年海外協力隊・職業訓練校・タラワ)・フィリピン(日本企業・技能実習生への日本語教育のマネジメント・カランバ)・中国(現地採用・大学勤務・常州)です。こちらのブログでは主に 中国の地方都市での暮らしと大学での日本語教育について情報発信していこうと思っております。これから中国の地方都市で働く予定の方や今現在中国で働いている方へ有意義な情報を発信していけたらと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。 2021.6.13 きいろいぴよ

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